

ただ、条件を複数指定することはできないんですか?


この表で求めたいものがあって…
A | B | C | |
1 | 商品 | 価格 | 在庫数 |
2 | りんご | 100 | 17 |
3 | みかん | 80 | 22 |
4 | バナナ | 70 | 31 |
5 | キャベツ | 150 | 8 |
6 | レタス | 120 | 7 |
合計 (キャベツ以外, 80円以上) |


まず結論から教えると、次の式で出すことができるよ!
A | B | C | |
1 | 商品 | 価格 | 在庫数 |
2 | りんご | 100 | 17 |
3 | みかん | 80 | 22 |
4 | バナナ | 70 | 31 |
5 | キャベツ | 150 | 8 |
6 | レタス | 120 | 7 |
合計 (キャベツ以外, 80円以上) |
46 |

キャベツ以外、かつ価格が80円以上の商品は「りんご」「みかん」「レタス」だね
それぞれの在庫数を足すと 17 + 22 + 7 = 46 となるね!

くろねこさん、SUMIFS関数[/speech_shについて詳しく教えてください!

SUMIFS関数の構文と使い方
SUMIFS関数は、合計値を出す際の条件を2つ以上指定できるのがSUMIF関数と違うところです。
しろねこ君とくろねこ君がつかっていた表と式を、もういちど見てみましょう。
A | B | C | |
1 | 商品 | 価格 | 在庫数 |
2 | りんご | 100 | 17 |
3 | みかん | 80 | 22 |
4 | バナナ | 70 | 31 |
5 | キャベツ | 150 | 8 |
6 | レタス | 120 | 7 |
合計 (キャベツ以外, 80円以上) |
46 |
=SUMIFS(C2:C6,A2:A6,"<>キャベツ",B2:B6,">=80")
この例では、以下の2つの条件で在庫数の合計を求めています。
- キャベツ以外の商品
- 価格が80円以上
C2:C6が合計する在庫数の範囲です。
A2:A6,"<>キャベツ"の部分では、「キャベツ以外の商品」ということを指定しています。
A2:A6が条件を指定したい範囲、"<>キャベツ"が「キャベツ以外」ということを不等号で示しています。
B2:B6,">=80"の部分で、「価格が80円以上」ということを指定しています。
B2:B6が条件を指定する範囲、">=80"が不等号で「80以上」ということになります。
これらを合わせて、
=SUMIFS(C2:C6,A2:A6,"<>キャベツ",B2:B6,">=80")
となるわけですね。
SUMIF関数とは条件が1つのみか、2つ以上かという違いですが、構文がややまぎらわしいところがあります。
SUMIFS関数とSUMIF関数の構文の違いについて見てみましょう。
SUMIFS関数とSUMIF関数の構文の違い
ここでもういちどSUMIFS関数の構文、そしてSUMIF関数の構文についてもおさらいしましょう。
SUMIFS関数とSUMIF関数の構文を見比べてみると、条件と範囲の指定の順序が違うことがわかります。
SUMIFS関数は最初に合計対象範囲、その次に条件範囲と条件を指定しています。
対してSUMIF関数は最初に条件範囲と条件、次に合計対象範囲を指定しています。
さらにSUMIF関数は範囲と合計範囲が同じ場合、合計範囲を省略することができます。
構文がすこし紛らわしいこともあり、入力を間違いやすくなっています。
結果がうまく出ない場合、構文をいちど見直してみましょう。
構文がよく似ているのがAVERAGEIFS関数
合計を求めるとき、条件をいくつも指定できるSUMIFS関数。
構文がとても似ているのが、AVERAGEIFS関数。
AVERAGEIFS関数は、平均を求めるとき、条件をいくつも指定できる関数です。
それぞれの構文は以下のとおりです。
どちらの関数も最初に計算の対象範囲、次に条件範囲と条件を指定していますね。
AVERAGEIFS関数もセットで押さえておくと、いざというとき便利です。
AVERAGEIFS関数の使い方についてはこちら。
SUMIFS関数の使い方 まとめ
- 構文は『 =SUMIFS(合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2],…) 』
- SUMIF関数と違い、条件を2つ以上指定できる
- SUMIF関数と構文がまぎらわしいので、使用する際は注意

